この記事は2025年8月25日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=茂希 長沼/stock.adobe.com)

2025年8月25日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週は週末に予定されたジャクソンホール経済シンポジウムへの注目度が高すぎて、週の後半まで為替市場では小動きが続いた。パウエルFRB議長の講演はややハト派寄りで、ドルは週の高値圏より急反落となった。

主要通貨の騰落は引き続きまちまちで、円の上昇幅(+0.17%)は上昇通貨の中位に位置する。

NZでは利下げが発表されたが、ディスインフレの進行を背景にこの先2回の追加利下げの可能性を示唆した。ハト派の声明もありNZドルが下落の最上位(-0.91%)となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週明けはパウエル氏の発言の余波、つまりドルの下落余地を試す展開だろう。

昨年、パウエル氏は同じ場所で「その時が来た」と利下げ開始を示唆したが、ドル売りは翌週の月曜には収束した。

全ての条件が同じではないので、同列に比較はできないが、経済指標、金融政策の発表、要人発言が作る影響には賞味期限があり、必ずどこかで反転の機をむかえる。ドル売りの伸びしろは控えめに捉えている。

8月も最終週に突入、新規材料には極めて乏しく、米ドル/円は当面145~150円程度だろう。深押しは買い場と考えている。

今週は米ドル/円で145.50~149.00円、ユーロ/米ドルで1.1600~1.1800ドル、ユーロ/円で170.00~174.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。