この記事は2025年8月26日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=てんぷら/stock.adobe.com)

2025年8月26日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週の米ドル/円については、先週の高値は超さないレベルになると考えている。

米国に関してはパウエルFRB議長から利下げ示唆発言が出たことや、トランプ米大統領がクックFRB理事の解任を発表した件などが注目されている。クック氏は法廷闘争に打って出る可能性がある。後任としては当然、利下げ派が入ってくると思うので、利下げ派が4人になり、そうなると年内3回の利下げもあるかもしれない。

一方日本に関しては、植田日銀総裁が年内に1回は利上げをするとみられており、日米の金利差は縮小方向で米ドル/円の上値は重くなるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、145.00~148.70円。戦略としては引きつけて148円台のミドル前後辺りから売り場探しをしたい。

そして利食い(買い戻し)に関しても145円まで引っ張る感じではなく、146.20円、145.74円、145.00円などの各サポートでこまめに利食いをしつつ、再び戻り売りという形が望ましい。

金融正常化のため、植田日銀総裁には是非とも利上げしてほしいものだ。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。