外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年8月28日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼27日(水)の為替相場
(1):豪CPI 昨年7月以来の高水準
(2):米財務長官「FRBは無責任な機関」
(3):NY連銀総裁「毎会合が『ライブ』だ」

▼27日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:レンジを意識した値動き/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

27日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:27日(水)午前6時10分~28日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪CPI 昨年7月以来の高水準

豪7月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.8%と市場予想(+2.3%)以上に前月(+1.9%)から伸びが加速し、昨年7月以来の高水準となった。またコアCPIにあたるCPIトリム平均は前年比+2.7%と前月(+2.1%)から伸びが加速した。延長されたエネルギー料金救済基金の支払いが一部地域で受けられず、電気料金の自己負担額が増加したことなどが影響した。

(2):米財務長官「FRBは無責任な機関」

ベッセント米財務長官は、クック米連邦準備制度理事会(FRB)理事について「もしFRBの当局者が住宅ローン詐欺を犯したのであれば、調査されるべきだ」「クック氏から『やっていない』とは聞いていない」と語り、「米連邦準備制度理事会(FRB)は無責任な機関だ」と非難。その上で「クック氏のような事例はFRBの信頼を損ねる」「中核的な責務に立ち返る必要がある」との見解を示した。また、トランプ大統領がクック氏の解任に動いたのは、FRB理事会で自身が指名した人物による多数派を確保するのが狙いかとの質問に対しては、「全てのFRB理事は独立している」と答え、「ウォラー理事やボウマン副議長にこうしろとメモを送っていない」と関与を否定した。

(3):NY連銀総裁「毎会合が『ライブ』だ」

米NY連銀のウィリアムズ総裁は、「国内総生産(GDP)成長率は減速しており、それが継続することを予想している」と懸念を示した。また労働市場については「4.2%の失業率は歴史的にもとても低い」と評価しつつ「雇用の勢いは確実に鈍化している」と語り、「雇用とインフレのリスクは一段と均衡してきている」との認識を示した。その上で、自身にとって「毎会合が『ライブ』だ」と述べて9月利下げの可能性を否定しなかった。