人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:ドルが買い戻される備えも必要

昨日のドル/円は約0.2%上昇して148.40円台で取引を終了。米8月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことを受けて148.78円前後まで上昇する場面もあった。ISM非製造業景況指数の前に発表された8月ADP全国雇用者数や新規失業保険申請件数は、米国の労働市場の軟化を示す冴えない結果となったが、9月の25bp(0.25%ポイント)利下げをほぼ完全に織り込んでいる市場は冷静に受け止め、ドル売りの動きは限定的だった。

本日は米8月雇用統計に注目が集まるが、市場は「弱くて当然」と見ており、焦点は「どの程度弱いか」に当たっている。それだけに、雇用統計についても(昨日のADPと同様に)ネガティブサプライズの余地は小さいと言えるだろう。雇用統計を受けて9月の利下げ幅が25bpではなく50bpに拡大するとの観測が強まらない限り、ドルが大幅に下落することは考えにくい。むしろ、米8月雇用統計は「警戒したほど弱くなかった」との見方からドルが買い戻される展開への備えが、ある程度必要なのではないだろうか。

注目の経済指標:米8月雇用統計

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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