外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年9月26日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼25日(木)の為替相場
(1):日銀金融政策決定会合議事録公表
(2):FED高官発言相次ぐ
(3):米4-6月期GDP上方修正

▼25日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:PCE次第ではドル買いが加速も/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

25日(木)の為替相場

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期間:25日(木)午前6時10分~26日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀金融政策決定会合議事録公表

日銀は7月30-31日に開催した金融政策決定会合の議事要旨を公表。「基調的物価上昇率は2%には達しておらず、食料品価格上昇が、一時的要因である可能性」と指摘したほか、1名の委員が「物価上昇率が2%を上回る状況が長引くようなら、時機を失することなく緩和度合いの調整を進めることが適当」と主張していたことも明らかになった。

(2):FED高官発言相次ぐ

米連邦準備制度理事会(FRB)のミラン理事は「政策金利は150-200bp(1.50-2.00%ポイント)程度制約的」「関税収入や移民により、中立金利は低下している」「今後、中立金利に向けて金利を引き下げていきたい」などと発言し追加利下げに前向きな姿勢を示した。
その後、シカゴ連銀のグールズビー総裁は「完全雇用の維持と2%インフレ実現の公算がデータに示されれば、金利はもっと低下し得る」としつつも「そうした確信を得る前に、金融緩和を前倒しすることには若干不安を感じる」「インフレが上昇する中で政策金利を据え置くことは、利下げと同じ」と慎重な姿勢を示した。
また、カンザスシティ連銀のシュミッド総裁は「現在、FRBは物価安定と雇用の目標にほぼ到達しているが、政策は将来を見据えて運用されるべき」との見解を示し、「FRBの金融政策はやや引き締め的で、この水準が適切」「今後も金融政策判断はデータ次第で調整」とデータ次第の姿勢を強調した。

(3):米4-6月期GDP上方修正

米4-6月期国内総生産(GDP)・確報値は年率換算で前期比+3.8%と市場予想や改定値(+3.3%)から上方修正され、2022年7-9月期以来の高い伸びとなった。個人消費が+1.7%から+2.5%へ大幅に上方修正されたことが寄与した。同時に発表された米新規失業保険申請件数は21.8万件と予想(23.3万件)を下回り約2カ月ぶりの水準へと減少したほか、失業保険継続受給者数は192.6万人と予想(193.2万人)に反して前回から0.2万人減少。米8月耐久財受注は前月比+2.9%と予想(-0.3%)に反して前月から増加、輸送機器などを除いた耐久財受注は前月比+0.4%と予想(±0.0%)を上回った。