
総括
FX「9月は月間最強、金・銀などの上昇が支え。AGOAはどうなる」南アランド見通し
「通貨4位、株価4位」
「予想レンジ 南アランド円8.4-8.9」
(ポイント)
*9月は月間最強、金・銀などの上昇が支え
*成長見通し引き下げ,OECD
*AGOAはどうなる
*政策金利据え置き
*8月消費者物価は予想より低下
*強い7月小売売上
*南ア・米国貿易交渉は
*ランドは月足が4か月連続陽線。9月もここまで陽線
*中国はアフリカ諸国からの輸入に対しては「ゼロ」関税
*米は、南アからの対米輸出品に30%の関税課す
*南ア、中国自動車メーカーと現地生産推進で協議
(9月は月間最強維持)
9月は月間最強を維持している。年間では4位。南ア全株価指数は年初来26.88%高。10年国債利回りは9.17%で低下傾向にある。
(金より強い、銀、白金、パラジウム)
成長見通しは思わしくなく、対米関係はも悪化しているが、ランドは強い。
金が強いとされているが、南ア産出の銀、白金、パラジウムは金より2025年の上昇率は高い。また原油輸入国の南アにとっては原油価格の下落はメリットがある。
(成長見通し引き下げ,OECD)
OECDは最新の経済見通し中間報告で、南アの2025年のGDP成長率の予測を、6月に予測した1.3%から1.1%に下方修正した。米国との貿易摩擦の激化、中国経済の減速が影を落としている。
(アフリカ成長機会法(AGOA)は、わずか1週間後の9月末に期限切れとなる)
南アの当局者や企業幹部は、米国との重要な無税貿易プログラムの期限切れが迫っていることに懸念を抱いているが、延長するかどうかについてワシントンから何の発表もない。
アフリカ成長機会法(AGOA)は、9月末に期限切れとなる予定だ。
AGOAは2000年に制定されて以来、米国のアフリカ経済協力の中心的存在であり、広大な米国消費者市場へのアクセスを提供することで、投資、雇用創出、経済成長を促進することを目指している。
AGOAは、南アフリカを含む対象となるアフリカ32カ国に何千もの製品を無税、無制限で輸入できる特恵貿易協定である。
その代わりに、受益国は市場経済と良好な統治の維持に関する一定の適格要件を遵守することが求められる。
テクニカル分析(ランド/円)
月間首位の強さ
日足、ボリバン2σ上限に絡みながら上昇。9月23日-26日の上昇ラインがサポート。24年12月12日-25年9月26日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、4週連続陽線で2σ上限。9月15日週-22日週の上昇ラインがサポート。2024年11月4日週-25年9月22日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
月足、4か月連続陽線。9月もここまで陽線。4月-8月の上昇ラインがサポート。24年11月-25年8月の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。5か月線、20か月線上向き。
年足、24年は陽線。25年はほぼ円と併走。23年-24年の上昇ラインがサポート。08年-24年の下降ラインが上値抵抗。
