外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年9月30日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼29日(月)の為替相場
(1):ハト派の日銀審議委員 タカ派的な発言
(2):FRB高官「引き締め姿勢を維持する必要」
(3):NY連銀総裁「金利を引き下げることが賢明」

▼29日(月)の株・債券・商品市場

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29日(月)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
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期間:29日(月)午前7時00分~30日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ハト派の日銀審議委員 タカ派的な発言

日銀の野口審議委員は「米国の関税政策による大きな下方リスクが、どの段階でどの程度まで解消されるのかは、現状ではまだ明確ではない」としつつ、「2%の『物価安定の目標』達成は着実に近づいている」との見解を示し、「政策金利調整の必要性がこれまで以上に高まりつつある」と発言。日銀審議委員の中でもハト派とされる同氏のタカ派的な発言を受けて円買いが強まった。

(2):FRB高官「引き締め姿勢を維持する必要」

米クリーブランド連銀のハマック総裁は、米国の労働市場に脆弱性の兆候が見え始めていることを認めつつ、自身は米国のインフレ見通しをなおも懸念していると表明。「政策面では引き締め姿勢を維持する必要がある」との考えを示し、「今後、より深刻な景気後退が予想される場合にのみ、緩和的なスタンスを取りたいが、今のところそのような兆候は見られない」と語った。 また、政府機関閉鎖の可能性についての質問に対しては、「政府閉鎖が長引けば長引くほど、国内総生産(GDP)にある程度の下押し圧力がかかると予想している」と述べ、「長期的にはどのような影響が出るのか注視していく必要がある」との見解を示した。

(3):NY連銀総裁「金利を引き下げることが賢明」

米NY連銀のウィリアムズ総裁は、「関税の影響はほとんどの人が考えていたよりも小さかった」との見解を示し、「インフレのリスクは低下した一方、雇用リスクは上昇している」とし、「双方のリスクが接近しており、金利を引き下げることが賢明となっている」と語った。 また、セントルイス連銀のムサレム総裁は「将来の利下げの可能性については、オープンな姿勢でいる」との考えを示したが、「政策が過度に緩和的となり得る時点までの余地は限られており、慎重に進める必要があると考えている」と述べた。