
日経平均 | 44,936.73円 △385.88円 |
為替 | 1ドル=147.17円 |
売買高(東証プライム、以下同) | 27億2,352万株 |
売買代金 | 5兆4768億10百万円 |
値上り銘柄数 | 547銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,033銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 95.73% |
市況概況
半導体株が指数を押し上げ堅調
米国株が堅調、特に半導体株や医薬品株が急騰したことを受けて夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高く、本日の日本市場は買い先行となった。
半導体株や医薬品株が買い気配から始まるという状況で一気に45,000円の大台から上値を試す動きとなった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると半導体株や医薬品株など以外は手仕舞い売りに押され、日経平均は上げ幅を縮小して安値圏で引け、TOPIXは軟調、小型株は手仕舞い売りに押されて大きく下落となった。ソフトバンクG、アドバンテスト、東京エレクトロンの3社で500円近く日経平均を押し上げた。
昼の時間帯は先物の買いが見られて後場は44,700円台まで戻して寄り付き、半導体株などに買戻しを急ぐ動きが見られて45,000円台回復となった。さすがに45,000円を超えると先物の買いが止まり、先物売り現物買いは見られたのだろうが、大きく指数が押し上げられることはなかった。ただ、値持ちの良い展開が続き45,000円を大きく下回ることもなく、最後は45,000円は下回ったものの、高値圏での引けとなった。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。一時大幅安となっていたグロース250指数やグロース株指数は買い戻しも入り軟調となった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られて指数を動かす場面もあり、午後になるといったん買戻しを急ぐ動きがあったものの結局は上がれば売り、下がれば買いという持高調整の売り買いが中心で方向感は見られなかった。
買い戻し一巡となると売られるということで総じて冴えない展開だったが、ソフトバンクG、アドバンテスト、東京エレクトロンの3社500円以上日経平均を押し上げ、日経平均は堅調だった。米国での半導体株高、医薬品株高を受けて上昇しただけで、特に業績面などで買われたわけでもなくあくまでも買戻しが中心と見られ、目先の需給次第で今度は大きく下押す場面も出てくると思う。空売りが積み上がらなければ急落となるだろう。
テクニカル分析
日経平均
再度移動平均線からの乖離が大きくなり、上値の重さが嫌気され始めるところで上値の重さが確認されれば再度25日移動平均線や基準線までの調整となるだろう。
▽詳しくは解説動画をご覧ください。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!