この記事は2025年10月06日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=yoshitaka/stock.adobe.com)

2025年10月6日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、円は上昇通貨の最上位(+1.37%)だった。米国から発表された経済指標は、雇用関連を中心に弱めのものが目立ち、金利の低下を伴い、為替市場ではドル売りが進んだ。

週末の自民党総裁選を控え、小泉氏優勢との報道が目立ち、こちらからも円買い進んだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週末の自民党総裁選では、下馬評をくつがえし、決選投票にもつれ込んだ結果、高市氏の勝利となった。

振り返ると昨年9月27日の同総裁選では、高市候補が決選投票に進んだことで、円売りが進み、米ドル/円は146.49円まで上り詰めた。しかし、決選投票で石破氏が当確したことで、米ドル/円は4円30銭の急落を演じた。

この度の高市首相の誕生とは、端的にアベノミクスへの回帰であり、財政出動はわかりやすい。高市氏は当選後の初会見で、「金融政策の責任を持つのは政府」とも発言しており、これで、今月どころか、当面日銀の追加利上げの可能性も消滅した。

週明けのオセアニア市場では、本日6日(月)6時40分現在、米ドル/円は149.30~149.35円で推移している。週の前半は円売り余地を試す展開で、米ドル/円は押し目買いを想定する。

今週は米ドル/円で148.00~151.50円、ユーロ/米ドルで1.1600~1.1800ドル、ユーロ/円で173.50~176.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。