
総括
FX「先週は長い上ヒゲを残す(対円)。米国回避でEUへ中国へ」南アランド見通し
「通貨4位、株価4位」
「予想レンジ 南アランド円8.5-9.0」
(ポイント)
*先週は長い上ヒゲを残す 対円
*停電から回復、エスコム社業績回復
*今週は小売売上、来週は消費者物価
*米国を避けてEUへ中国へ
*8月貿易黒字減少
*南ア、グレーリストから除外か
*南アエコノミストのランド強気見通し(前回号)
*成長見通し引き下げ,OECD
*AGOAはどうなる
*南ア・米国貿易交渉は
*中国はアフリカ諸国からの輸入に対しては「ゼロ」関税
*米は、南アからの対米輸出品に30%の関税課す
*南ア、中国自動車メーカーと現地生産推進で協議
(先週は長い上ヒゲを残す)
先週は高市新自民党総裁でのリスク選好で8.944まで上昇も、米中関税競争激化でのリスク回避で8.64まで下落した。従って週足は長い上ヒゲを残した。年初来では対円で3.72%高、全株価指数は年初来30.83%高と強い。10年国債利回りは9.14%。
(停電から回復、エスコム社業績回復)
電力大手のエスコムは、2025年3月までの通期で税引き後利益が160億ランドになると発表し、前年に記録した550億ランドという巨額の損失から回復した。
この利益は主要な発電コストの大幅な削減と、オープンサイクルガスタービンへの支出削減によってもたらされたと指摘した。
南アの産業に大きな負荷となっていた停電も改善し報告期間中の96%の日に電力を供給することができた(2024年には9%)。
エスコムの安定性と実績は、持続的な経済成長と雇用創出を通じて南アの成長と発展に不可欠だ。
(今週は小売売上、来週は消費者物価)
8月小売売上の予想は前年比3.5%増、前月は5.6%増。
9月消費者物価の予想は前年比で3.6%上昇、前月は3.3%。コアは3.2%上昇の予想、前月は3.1%。
(EU、南アのクリーンエネルギー支援に120億ユーロを拠出)
欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は、「約120億ユーロ規模の『グローバル・ゲートウェイ』投資計画を通じて、クリーンエネルギーのリーダーとなるというラマポーザ大統領のビジョンを全面的に支持します。同時に、6億1800万ユーロ規模の『ヨーロピアン・チーム』パッケージを通じて、アフリカにおける再生可能エネルギーの大規模開発の促進において大きな進展を遂げています」と述べた。