
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年10月14日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼13日(月)の為替相場
(1):米中貿易摩擦悪化の懸念が和らぐ
(2):中国貿易収支 予想を下回る
(3):米財務長官 前向きな姿勢を示す
(4):フィラデルフィア連銀総裁 年内2回の利下げ示唆
▼13日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:不安定な展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
13日(月)の為替相場

期間:13日(月)午前7時00分~14日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):米中貿易摩擦悪化の懸念が和らぐ
週末の12日にトランプ米大統領は中国について、「中国とのことは心配いらない。すべてうまくいく!」「米国は中国を助けたいのであって、傷付けたいわけではない」と自身のSNSに投稿した。前週末に買われていた円は、米中貿易摩擦悪化への懸念が和らいだことで売り戻された。
(2):中国貿易収支 予想を下回る
中国9月貿易収支は904.5億ドルの黒字となり、黒字額は市場予想(980.5億ドル)や前月(1023.3億ドル)を下回った。輸入が前年比+7.4%と予想や前月(+1.8%、+1.3%)を大きく上回ったことが背景。輸出は前年比+8.4%だった(予想+6.6%、前月+4.4%)。
(3):米財務長官 前向きな姿勢を示す
ベッセント米財務長官は「中国の輸出制限をこのまま継続させない」「中国について今週同盟国と協議する」と発言したが、「100%の追加関税は実施されるべきではない」「中国と週内に事務レベルで協議を行う」と明かし、解決へ向けて前向きな姿勢を示した。
(4):フィラデルフィア連銀総裁 年内2回の利下げ示唆
ポールソン・フィラデルフィア連銀総裁は「労働市場のリスクは増加しているが、極端ではない」「関税が持続的なインフレを引き起こすとは考えていない」と発言し、年内に2回の利下げ(25bp=0.25%ポイント×2)を支持することを示唆した。ポールソン氏は7月にフィラデルフィア連銀総裁に就任し、今回が初の公式発言となった。
13日(月)の株・債券・商品市場

<最新の株価指数CFDレートはこちら>