日々是相場
(画像=VectorSpace / PIXTA)
日経平均 49,307.79円 ▼8.27円
為替 1ドル=151.77円
売買高(東証プライム、以下同) 25億6,687万株
売買代金 6兆1076億99百万円
値上り銘柄数 1,267銘柄
値下り銘柄数 304銘柄
騰落レシオ(25日) 100.81%

市況概況

値上がり銘柄数が多いのだが・・・

米国株はまちまちで夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も方向感に乏しい中で指数に影響の大きな銘柄が売り気配から始まるなど冴えない始まりとなった。寄り付きの売り買いが一巡となった後も買い戻し一巡となった買われすぎ銘柄が大きく売られた。節目と見られる49,000円を割り込むとさらに売り急ぐ展開となり、下値の節目を意識するように49,600円台まで売られた。その後は買い戻しも見られて何とか49,000円台まで戻して前場の取引を終えた。

昼の時間帯には買い戻しも見られ、後場も前場の終値を上回って始まった。アドバンテストとソフトバンクGだけが安く、日経平均を押し下げ49,000円を意識するとこまでさらに下げていたが、底堅さが確認されると逆にほかの銘柄に買い戻しやインデックス買いなども見られて切り返し、上値を試す動きとなった。その後も引けまで値持ちが良く、買い戻しを急ぐ動きなども見られて、結局49,500円を意識した高値水準で取引を終えた。

小型銘柄も買い戻しや買い直しがみられて総じて堅調だった。グロース250指数やグロース株指数は大幅高だった。先物はまとまった売り買いで指数を右往左往させる要因となったが、最後は買い戻しを急ぐ動きで指数を押し上げる要因となった。

一日の値動きが大きく「波高き足」となった。ちょっとした目先の需給に大きく振らされている状況だが、買い戻し一巡となった買われすぎ銘柄の調整が始まったとすれば、一気に下押す場面も出てくると思う。上値の重さ、戻りの鈍さを確認しては売られるということになるだろう。出遅れ銘柄の買い一巡後は冴えない展開となりそうだ。

テクニカル分析

日経平均

移動平均線からの乖離も大きく調整感が出てくると思う。下髭の長い足で「首吊り足」となったのではないかと思われる。

▽詳しくは解説動画をご覧ください。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!