外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年10月23日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼22日(水)の為替相場
(1):日本貿易収支は赤字
(2):英CPI 予想を下回る
(3):片山新財務相発言
(4):米中貿易摩擦懸念が再燃

▼22日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:明確な方向感を持った動きにはなりにくそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

22日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:22日(水)午前6時10分~23日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本貿易収支は赤字

日本9月貿易収支は市場予想(225億円の黒字)に反して2346億円の赤字だった。輸出は欧州連合(EU)やアジア、中国向けが増加したことから前年比+4.2%増と5カ月ぶりに増加に転じたが、対米輸出は米国の関税政策の影響から5カ月連続で減少した。

(2):英CPI 予想を下回る

英9月消費者物価指数(CPI)は前月比±0.0%、前年比+3.8%とともに市場予想(+0.1%、+4.0%)を下回った。エネルギーや食品などを除いたコアCPIは前年比+3.5%と予想(+3.7%)に反して前月(+3.6%)から伸びが鈍化。英中銀(BOE)が重視するサービスCPIは前年比+4.7%だった(予想+4.8%、前月+4.7%)だった。

(3):片山新財務相発言

片山財務相は「今年度補正予算の規模を論じるには少し早い」とした上で、「補正予算は目的を達するために十分な規模が必要」と語った。また、日銀の金融政策については「具体的な手法は日銀に任せると首相も発言している」と述べ、為替動向についての具体的なコメントは避けた。

(4):米中貿易摩擦懸念が再燃

「トランプ米政権が米国産の重要ソフトウエアの幅広い分野を対象に、中国への輸出制限を検討」と伝わり米中貿易摩擦を巡る懸念が再燃。米国株が急落し、一時的に円が買われた。またベッセント米財務長官はソフトウエアの対中輸出制限に関して「あらゆる選択肢がある」と述べ、「ソフトウエア、エンジン、その他の分野で輸出規制が実施される場合は、主要7カ国(G7)同盟国と強調して行う可能性が高い」と語った。