主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年11月5日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼4日(火)の為替相場
(1):片山財務相 円安けん制
(2):RBA 政策金利を据え置き
(3):英国の財政を巡る不透明感
▼4日(火)の株・債券・商品市場
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4日(火)の為替相場
期間:4日(火)午前7時10分~5日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):片山財務相 円安けん制
片山財務相は閣議後の会見で、為替について「一方的で急激な動きがみられる」「高い緊張感をもって見極めている」と述べて円安の動きをけん制した。
(2):RBA 政策金利を据え置き
豪中銀(RBA)は政策金利を予想通りに3.60%に据え置いた。声明では、7-9月期CPIの伸びが見通し以上であったことを認めつつも「基調インフレ率の上昇の一部は一時的な要因によるものだと判断している」として、緩やかな利下げスタンスを維持していることを示唆した。ブロック総裁はその後の会見で、今会合では利下げを検討しなかったことを明かした上で「一段の利下げは、行う可能性も行わない可能性もある」「政策金利はほぼ中立に近い、会合ごとに判断する」と述べた。
(3):英国の財政を巡る不透明感
英国のリーブス財務相は、11月26日に予定されている予算案の発表に先立ち「政府債務の削減が予算の優先課題であり、英国経済をより持続可能な基盤に乗せることを目指す」と発言。しかし、与党・労働党が掲げる広範囲な増税は行わないとするマニフェストをあらためて表明することは避け、具体的な政策を示さなかった。英国の財政を巡る不透明感からポンドは売りが優勢となった。
4日(火)の株・債券・商品市場
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