| 日経平均 | 50,842.93円 ▼68.83円 |
| 為替 | 1ドル=154.22円 |
| 売買高(東証プライム、以下同) | 26億6,766万株 |
| 売買代金 | 6兆7321億27百万円 |
| 値上り銘柄数 | 719銘柄 |
| 値下り銘柄数 | 830銘柄 |
| 騰落レシオ(25日) | 119.60% |
市況概況
買い先行で始まるもアドバンテストが売られて日経平均は冴えない展開
米国ナスダック指数が大幅高となり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が買われて本日の日本市場は買い先行となった。
好決算を発表した銘柄や買い戻しが見られたハイテク銘柄などが買い気配から始まり、日経平均は節目と見られる51,000円を超えて51,500円の節目を試す動きとなった。それでも51,500円まで届かず、さらにアドバンテストなど買い戻し一巡となった指数に影響の大きな銘柄のなかで冴えない展開となるものが見られ上げ幅縮小して前場の取引を終えた。
昼の時間帯には買い戻しも見られ、値持ちのいい展開ではあったものの後場に入ると戻りの鈍さが嫌気されるように、買い戻し一巡となったものの手仕舞い売りが見られ、日経平均は前日の終値を下回る展開となった。アドバンテストが大きく下落して日経平均を押し下げ、他の銘柄も買い戻し一巡感から上値を買い上がる状況にはなく、指数全体が上値の重い展開となった。引けを意識する時間帯からは買い戻しも見られて下げ渋り感はあり、買い戻しも見られて前日の終値を意識する水準まで戻して引けた。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、総じてさえない展開だった。グロース250指数やグロース株指数は軟調だった。先物はまとまった売り買いは散発的に見られるものの指数を大きく動かしたり、方向づけるようなこともなく、持高調整の売り買いが中心で方向感は見られなかった。
今日はアドバンテストが悪者で指数を押し下げる要因となった。日経平均は影響の大きな銘柄次第ということだが、相場全体としては調整感が強まっているといえるだろう。好決算でも既に買われていたものは上値が重く、芳しくない決算でも下げ渋り、ある程度織り込まれているというものが多いようだ。売られすぎ銘柄は芳しくない決算でも買われるものも見られ、割安銘柄は高くなっていても値持ちが良いものが多く、結局はどこまで織り込まれているかということで相場全体も方向感が見られるだろう。日経平均はやはり買われすぎということで良いと思う。
テクニカル分析
日経平均
上値を試す動きとなったが、改めて上値の重さが確認された形だ。まだまだ25日移動平均線や基準線までの調整が見られると思う。
▽詳しくは解説動画をご覧ください。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!


