この記事は2025年11月18日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Kanchanit/stock.adobe.com)

2025年11月18日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週は、米ドル/円の上値を狙いに行く週となりそうだ。ただ、昨日17日(月)から下げといっても結果的に154.40円から下には行かなかった。

昨日は、154.20円より下を買いたいと思っていたので買えないまま155円台に上がってしまい、先週12日(水)につけた155.04円の高値で今回は止まらないだろうと思っていたら、やはり155.31円付近の高値をつけた、という流れだった。

本日18日(火)日本時間13時頃は155.37円付近の高値をつけて揉み合っている。この後最終的には、海外勢が上をやってくるのではないかという気がしている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、昨日17日(月)日本時間未明に考えたのが152.80~156.80円。

米FRBの利下げに関して、以前は7~8割だった折り込み度が現在は半分以下に低下しており、現場維持派がかなり増えてきている。

また日銀の利上げに関しても不透明。12月には利上げするのではないかと思ってはいるのだが、それまでまだ時間がある。

となると少なくとも12月初旬頃までは日米ともに金融政策の変更はない訳で、であれば現在、円を売ってドルを買って円キャリートレードをして少し金利差をとって、12月5日(金)の日銀までにやめて、ノーポジションで12月11日(木)日本時間未明のFOMCを迎えるというのが良さそうだ。

その後、海外はほぼクリスマス休暇に入るため、マーケットが薄くなる。

つい先日まではベアだったが、ここに来て方針を変えざるを得ないという気がしており、上方向への動きを考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。