この記事は2025年11月17日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=CrazyJuke/stock.adobe.com)

2025年11月17日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、下落通貨は円(-0.73%)のみだった。円は独歩安であり、全ての通貨にパフォーマンスで劣り、米ドル/円、特にクロス円の上昇が目立つ。

スイスフラン/円が変動相場制移行後の高値を更新。ユーロ/円は180円の大台にあと3銭と迫り、1999年の通貨統合後の高値を更新中だ。

すでに発表されている経済財政諮問会議や日本成長戦略会議の民間メンバーを見る限り、リフレ派や積極財政派が目立つ。

政権は円安を直接指向しないものの、円買いが続かない環境が整ってきている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週は米政府機関閉鎖が43日目で終わり、今週より順次経済指標の発表が再開される。

まず、今週は20日(木)に米国で9月の雇用統計が約1か月半遅れて発表される。本来発表されるべき予定日は10月3日(金)であり、政府機関閉鎖は10月1日(水)に始まっていた。雇用統計集計はおそらく終わっていたはずで、結果は信頼に値する。市場予想からブレれば、為替市場に大きな変動をもたらすことだろう。

上述のように円買いが続かない環境となり、米ドル/円は押し目買い継続だろう。

今週は米ドル/円で153.00~156.50円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1700ドル、ユーロ/円で178.00~181.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。