この記事は2025年11月13日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2025年11月13日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
米政府機関の再開が期待される中、日銀の利上げ観測が後退したことも相まってドル高・円安が進んでおり、昨日12日(水)のNY市場で米ドル/円は2月4日以来の高値となる155.04円前後まで続伸した。
片山財務相は「過度な変動や無秩序な動きについて高い緊張感を持って見きわめている」として円安けん制のトーンをやや引き上げたが、影響は限定的だった。
米政府機関の再開については、日本時間本日13日(木)午前にもつなぎ予算案を巡る採決が下院で行われ、ジョンソン下院議長によると「迅速に可決される見通し」とのこと。もっとも、市場は予算案の下院通過と政府機関の再開を完全に織り込んだと見られ、追加的なドル買い材料にはなりにくいだろう。
なお、昨日12日(水)のドルはユーロに対して小幅に下落しており、為替市場が米政府機関の再開をすでに消化したことを物語っている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日13日(木)の米ドル/円は円安の持続性がカギとなるだろう。
高市首相は、経済諮問会議の民間議員や日本成長戦略本部のメンバーに複数の金融緩和推進派を起用。これを受けて金利市場の12月利上げ織り込みは40%を割り込んで低下している。
ただしこれは、逆に言えば日銀の利上げ期待が剥落する余地が依然として40%近く残っているということにもなる。
株高などを背景とするリスクオンの地合いが続けば、本日13日(木)の米ドル/円は円売り主導で155円台後半に上伸する可能性があると見ている。
▽米ドル/円 4時間足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。




