この記事は2025年11月12日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=bephoto/stock.adobe.com)

2025年11月12日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米政府閉鎖の解除に向けた前進が見られている。ボトルネックとなっていた米上院でつなぎ予算が可決されたことで、波乱がなければ下院での可決、トランプ大統領の承認をもって政府再開となるだろう。 ポジティブな材料ではあるものの、今後米雇用統計などの経済指標が発表されていくなか、政府統計を補完していた民間のADP雇用調査やチャレンジャー人員削減を見ると、米労働市場は悪い結果が目立つだけに警戒しておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日銀の年内利上げは懐疑的で、高市トレードが下値を支える中、クロス円の基本スタンスは押し目買だろう。

ただ、米国は政府閉鎖後に発表されてくる経済指標を見通すと積極的な米ドル買いは入れにくい。 英国でも、11月26日に発表される予算案を巡るリスクへの注目度が上がっているため、ポンドの安心感もない。

消去法的にユーロ/円やスイスフラン/円の押し目買いが、史上最高値更新の道中であっても、安心して押し目を拾える戦略かもしれない。

▽ユーロ/円 日足チャート

251112iguchiS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。