この記事は2025年11月10日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Ado/stock.adobe.com)

2025年11月10日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落を振り返ると、上昇通貨の最上位は円(+0.38%)だった。ただ、米ドル/円の週間の値幅は1円65銭にとどまる。下落通貨は上位より、NZドル(-1.71%)、豪ドル(-0.78%)、カナダドル(-0.22%)と続く。

円は全て通貨に対しパフォーマンスで勝り、特にオセアニア通貨の対円相場が下落しており、市場のセンチメントは悪化している。

米国は豪州に10%の相互関税を課す一方で、NZには同15%としており、経済規模の小さいNZには逆風となる。

豪ドル/NZドルが1.15ドル台と実に12年ぶりの高値を更新してきた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日10日(月)は政府が「日本成長戦略会議」を開催する。高市政権では初となる経済対策が発表される。減税から成長を目指し、アベノミクス的な側面が大きい。

責任ある積極財政に加え、日銀の金融正常化が遠のき、日経平均株価は底堅く、為替市場では円売り継続となる公算が高い。

先週、米ドル/円が154円台の半ばまで上昇したことで、財務省からけん制発言が飛び出したが、トーンは軽い。米ドル/円は短期的には152-155円を想定。押し目は買いと想定している。

今週は米ドル/円で152.00~155.00円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1700ドル、ユーロ/円で176.00~179.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。