この記事は2025年11月5日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
(画像=てんぷら/stock.adobe.com)
2025年11月5日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
「高市トレード」も一服、足元では米ドル/円は短期調整を迎えている。
昨日4日(火)、片山財務相が為替を巡り「緊張感持って見極め」と発言したこと受け、円には一定の買い戻し機運が生じている。
先週のベッセント米財務長官による忠告(円安けん制)も背景に、トランプ米大統領との蜜月関係構築を図る高市首相が円安を容認するには限界がある、との見方も台頭しているようだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日米金融政策スタンスの乖離を踏まえればやはり、基本想定は円売りにならざるを得ない。
もっとも短期的には、直近主要各紙(朝日、読売、毎日、日経)が社説で金融正常化を訴えるなど日銀に対する外圧が強まるなか、米ドル/円は12月利上げ観測という重力に抗えるかが焦点となる。
米国株安を起点とした大規模リスクオフが重なれば、「高市トレード」の利確などを巻き込んだ突発的な円買いフローが生じる可能性も否定できない。
米ドル/円は目先深めの押し目を想定しつつ、買いで参入していきたい。
▽米ドル/円 日足チャート
(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。




