この記事は2025年11月4日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Asif stock/stock.adobe.com)

2025年11月4日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

月替わりの第一週は、通常であれば雇用統計をはじめ多くの重要な米経済指標が発表される。そのためマーケット的には盛り上がるのだが、現在も米政府閉鎖が続いており、判断に苦しむ一週間となりそうだ。

雇用はおそらく少し減速していると思われるものの、確認する手段がなくおそらくADPや新規失業保険申請件数を見て判断することになると思う。

ただ、最近の米経済はAIへの投資がものすごく、雇用が悪いからと言って、米経済が悪くなるかどうか不明なところがある。AIによる雇用権が一部現実化しており、経済は良いが雇用は減少、という悩ましい状況になるのではないかと危惧している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週、パウエルFRB議長がややタカ派転換したので、その分だけドルは堅調になるところだが、実際米ドル/スイスフランを中心にドルは反発している。

この一年のドル売りポジションの巻き戻しが起こっているように思えるのだが、それはゴールドを見ても顕著だ。

ここから感謝祭に向けて、この一年で積み上がった分を閉じる逆の動きが出るかと思うので、米ドル/スイスフランの上サイド、ユーロ/米ドルの下サイドには注意したい。

なお、米ドル/円に関しては155円が重要なレジスタンスとして気になるものの、堅調な地合になるのではないかと想定している。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。