主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年11月25日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼24日(月)の為替相場
(1):独企業景況感は低下
(2):ウォラー理事 「利下げを支持」
(3):米中首脳電話会談
(4):SF連銀総裁「利下げを控えるべきではない」
▼24日(月)の株・債券・商品市場
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24日(月)の為替相場
期間:24日(月)午前7時00分~25日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):独企業景況感は低下
独11月IFO企業景況感指数は88.1と市場予想(88.5)に反して前月(88.4)から低下した。現況指数が前月から改善を示した一方で、6カ月先の見通しを示す期待指数は低下した。IFO経済研究所は「企業は現状をやや前向きに捉えているが、近い将来に景気が回復するとの期待は薄い」と評した。
(2):ウォラー理事 「利下げを支持」
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、「ほとんどの民間部門のデータは、労働市場が軟調であることを示している」として、「自身の懸念は労働市場にあり、利下げを支持する」と発言。ただ、「データが反発を示せば、より慎重な姿勢を取ることもできる」とも語った。そのうえで、より多くのデータが示される1月の会合からは、会合ごとに状況を見極める必要があるとの見解を示した。
(3):米中首脳電話会談
トランプ米大統領は習近平中国国家主席と電話会談を行い、ウクライナや貿易、台湾問題について協議したことを明かした。トランプ大統領は「非常に良い会談だった」とし、来年4月に中国を訪問することで合意したほか、習主席を来年後半に国賓として招待することを明かした。
(4):SF連銀総裁「利下げを控えるべきではない」
米サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、「労働市場は脆弱である」と語り、インフレ高止まりへの「恐怖を理由に、利下げを控えるべきではない」との見解を示した。また、FRB当局者間で意見が割れていることについて、「真の不確実性を反映している」と述べた。