この記事は2026年6月10日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=てんぷら/stock.adobe.com)

2026年6月10日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週の米国株の上値が重い要因のひとつはSpaceXのIPO。

SpaceX IPOに参加するには、明後日12日(金)の抽選日までに証券口座に資金を入れておく必要がある。IPOが明後日に迫っており、その資金調達のための広範な売りが出ているようだ。

一方、昨日9日(火)の欧米市場で話題になっていたのが来週16日(火)の日銀の金融政策決定会合。

OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)では、25bpの利上げを97%も織り込んでいるため、日銀は利上げせざるを得ない状況に追い込まれているともいえる。仮に利上げが見送りになると円安が加速してしまうからだ。

利上げされれば誘導目標金利は1.00%となる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

注目が集まったのがロイターの下記の記事。

日銀は6月の金融政策決定会合で点検する国債買い入れ計画で、来年2027年4月以降について減額の一時停止を検討する見通し。複数の関係筋が明らかにした。国債市場の機能度は改善しており、これ以上買い入れを減らすと金利の安定に影響するとの警戒感が背景にある。

(出所:ロイター)

これをQT(量的引き締め)の停止という報道もあるが、国債買入の減額を停止しても保有国債の大量償還によって今後数年にわたってバランスシートの縮小は続くのでQT停止というわけではない。

ただ長期金利の上昇を嫌い、国債の買入の規模を現状継続ということになるため、ややQE(量的緩和)的な意味合いになる。これは金融緩和の継続ともいえるため、投機筋の円の売りを招くリスクがある。

この報道を受け米ドル/円は底堅くなっており、160.40円と堅調。介入警戒感が高いため、急騰するわけではないが、時間をかけて円安が進行すると考えている。

米ドル/円は高値で大きなリスクを取るわけにはいかないが、押し目もないため、一部米ドル/円のロングはキープして、下がればロングを追加できる余地を残したいところ。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。