外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年7月30日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也

目次

▼29日(水)の為替相場
(1):イランが米軍を急襲
(2):豪四半期CPI 伸びが加速
(3):米大統領「今度は我々の番だ」
(4):FOMCは金利据え置き
(5):FRB議長会見

▼29日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:下値は限定的/ ▼注目の経済指標・イベント

29日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:29日(水)午前6時10分~30日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):イランが米軍を急襲

米中央軍は「イスラム革命防衛隊がイランから複数の弾道ミサイルを発射し、中東に駐留する米軍に対する奇襲攻撃を試みた」とSNSで公表し、「すべてのミサイルは迎撃された。米軍は引き続き警戒を維持し、高い準備態勢を保っている」と付け加えた。中東を巡る懸念が再燃すると、NY原油(WTI)先物価格は1バレル=79ドル台から83ドル台へ急騰した。

(2):豪四半期CPI 伸びが加速

豪6月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.8%と市場予想を下回り、前月(ともに+4.0%)から伸びが鈍化。これにより豪4-6月期CPIは+4.0%となった。コアCPIにあたる豪6月CPIトリム平均は+3.6%と市場予想(+3.7%)を下回り、前月と同じ伸び率だった。豪中銀(RBA)が重視する豪4-6月期CPIトリム平均は+3.6%と予想(+3.7%)を下回ったものの、前期(+3.5%)から伸びが加速した。

(3):米大統領「今度は我々の番だ」

トランプ米大統領は、イランがヨルダンの米軍施設へ攻撃したことへの対応として、「イランを激しく攻撃する」と語った。その後、「イランを激しく攻撃する、今度は我々の番だ」「イランとの合意に至るかどうかは、今後次第だ」との見解を示した。

(4):FOMCは金利据え置き

米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を3.50-3.75%に据え置いた。据え置きは5会合連続となったものの、決定は9対3の賛成多数で、ハマック・クリーブランド連銀総裁、ローガン・ダラス連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が25bp(0.25%ポイント)の利上げを主張し反対票を投じた。同時に公表された声明では、「経済活動は堅調に拡大」、「失業率はほとんど変化していない」、「インフレ率は目標とする2%に対し依然として高い水準である」と米経済の現状を評価。前回会合(6月17日)と内容にほとんど変化はなかった。市場では一部でサプライズ利上げの可能性もあるとの見方があったことから、発表後はドルが全般的に売られた。

(5):FRB議長会見

ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、FOMC後の会見で「名目金利、実質金利ともに大幅に上昇している」と指摘し、「フォワードガイダンスの縮小が市場の動きに影響を与えた可能性がある」と指摘した。また、「6月のコアCPIの結果は決定に大きな影響を与えなかった」として、「単一のデータのみを判断の裏付けとはしていない」との見解を示した。インフレ率を目標である2%へ戻す方針を掲げているが、そのために利上げを実施するとは明言していないことについては、「インフレ率が見通し期間を通じて高止まりするようであれば、金利はその対応策の一つになり得るが、それだけが手段というわけではない」との見解を示した。