6.ヘルスケア
健康に対する関心の高まりは、今や主要先進国だけでなく経済成長が著しい新興国にも見られる。医療や製薬といった治療の領域だけでなく、健康管理や予防医学にも関心が及んでいる点が注目に値する。
医療や製薬関連ではシミックホールディングス <2309> 、メディカル一光 <3353> 、シップヘルスケアHD <3360> 、薬王堂 <3385> 、三菱ケミカル <4188> 、武田薬品工業 <4502> 、持田製薬 <4534> 、ゼリア新薬工業 <4559> など多くの企業が並ぶ。予防医学を含む健康管理関連ではルネサンス <2378> 、総医研ホールディングス <2385> 、AFC-HDアムスライフサイエンス <2927> 、花王 <4452> 、森下仁丹 <4524> などが挙げられる。
7.ロボット
アベノミクス第3の矢である成長戦略に含まれ、かねてから日本のお家芸と目されてきたロボット産業にとって、2015年は未来の産業ではなく身近なところに浸透する年になりそうだ。というのも、少子高齢化や労働力不足を補う明確な切り札と位置づけられているからで、市場規模は年々拡大している。
そこで注目銘柄として、CYBERDYN <7779> 、菊池製作所 <3440> 、セック <3741> 、川田テクノロジーズ <3443> 、ハーモニック <6324> 、ヒーハイスト精工 <6433> の6社を挙げる。いずれもロボット開発またはロボット製造の基幹部品を製造しているメーカーで、その技術力が国際的にも評価されている企業だ。来たるロボット社会を支えるインフラ企業として今後さらに存在感は増していくだろう。
8.IoT
パソコンやスマホ、またその周辺機器などだけでなく、あらゆるものがインターネットに接続される社会の概念、IoT(Internet of Things)。外出先から自宅の家電や空調、給湯設備などを操作する機能はすでに普及し始めており、2015年はIoTのテクノロジーが大きく進展する年になりそうだ。
関連銘柄はネットワークやサーバー運用などのIT寄りの銘柄から住宅メーカー、さらにIoT基盤を支えるサービスとしてセキュリティといった分野をピックアップした。安川情報システム <2354> 、NSW <9739> 、アプリックスIP <3727> 、東京コスモス電機 <6772> 、ラック <3857> などが関連銘柄として挙げられる。
9.クラウドソーシング
クラウドソーシングの本格的な普及は、数年前から始まっている。2015年はこの仕組みが持つメリット(地方創生や女性の活躍)が国の方針や時代の趨勢にマッチしていることもあり、ひとつの働き方として市民権を得る年になることが期待される。
クラウドソーシング事業に参入している企業の上場例は少なく、最右翼はリアルワールド <3691> とクラウドワークス <3900> だ。いずれもサイト運営は好調である一方で利益が薄い事業構造であるため株価が伸び悩んでいるが、2015年はクラウドソーシング市場全体の底上げが期待されるため、いずれも注目銘柄である。
10.ビットコイン
仮想通貨の決定版という鳴り物入りで登場したビットコインだが、ハッキング被害によって損害を出すといったニュースが報道されると、金銭そのものを取り扱うサービスだけにセキュリティの懸念が付きまとった。しかし、ネット上だけでなく現実世界でもビットコインを流通させようとする動きはすでに止められるものではなく、ビットコインの普及に伴うセキュリティ関連を注目銘柄とした。
トレンドマイクロ <4704> 、テリロジー <3356> 、ラック <3857> 、デジタルアーツ <2326> 、インテリジェント・ウェイブ <4847> 、サクサホールディングス <6675> などに注目したい。
(ZUU online)
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