富士重工業は16日、アメリカ、カナダ、オーストラリアでスバルの販売が過去最高を記録したと発表した。

2014年のアメリカにおける販売台数は前年比21%増の51万3693台。初めて50万台を突破した。なお、2012年は前年比26%、2013年は同26.2%に続き、前年比20%以上の増加と、着実に数字を伸ばしている。カナダは前年比14.3%増の4万2035台で、3年連続で最高を記録。また、オーストラリアでは同0.8%増の4万502台となり、こちらも3年連続で過去最高を記録している。

特に北米ではここ数年、スバル人気が高まっている。米国の自動車調査機関であるオートデータの発表によると、2014年の米国におけるシェア率は前年の2.7%から0.4%増の3.1%に増加。さらに2014年12月の新車販売台数は前年同月比24.3%増の4万9923台となっている。

日本車全体への信頼度の高さも目立った。アメリカの消費者情報誌『コンシューマー・リポート』が10月に発表した2014年の自動車ブランド別信頼度ランキングによると、トヨタ自動車の『レクサス』が2年連続でトップとなるなど、上位4ブランドが日本車という結果となっていた。

日系メーカーが好調な一方で、ヒュンダイら韓国系メーカーはシェア率が微減。販売台数こそ前年比4%増だったが、シェア率は8.1%から7.9%へと低下している。

なお、スバルは2015年3月期の第2四半期決算で、売上高が前年同期比16.4%増の5934億円、営業利益は同13.0%増の787億円、当期純利益は同13.2%増の1130億円と、着実に業績を伸ばしている。北米での販売が好調なことに加え、円安の影響が業績の向上につながった形だ。

【関連記事】
2015年株式市場…相場を賑わす注目の10テーマ
長期金利史上初の「0.2%台」…日銀の金融政策にあたえる今後の影響
長期金利歴史的水準に低下も市場は楽観視…日銀のQE 3発動を期待?
年間52,596円の日経新聞が無料?ネット証券は『情報の宝庫』
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法