不動産ポータルサイト「楽待」を運営するファーストロジック <6037> が2月18日に東証マザーズに上場する予定だ。想定発行価格は1,770円で、PERは約39倍をつける。
ファーストロジックの特徴は高い利益率にある。その理由を探ってみる。
不動産ポータルサイト「楽待」とは
不動産ポータルサイトは、不動産の利用目的によって、「賃貸用不動産」、「住宅用不動産」、「投資用不動産」の大きく3つに区分される。「楽待」はそのなかでも「投資用不動産」に特化したポータルサイトである。主に”個人”の不動産投資家層を対象とした、収益不動産情報を提供している。
「楽待」のメイン事業となるのが「集客支援ビジネス」で、ファーストロジックの売上高の約74%を占める(2014年7月期)そのサービス内容は、不動産会社が物件情報をサイトに掲載する「物件掲載サービス」と、あらかじめ「楽待」に会員登録したユーザーに対し、不動産会社などのクライアントがサイトを経由してメールで希望の物件情報を提案することができる「提案サービス」がある。
画期的な「提案サービス」に注目
この「提案サービス」こそが「楽待」の特徴である。ユーザーは会員登録する際に希望価格帯や期待投資利益率などの情報を登録する。登録された詳細なユーザー情報を利用することにより、クライアントは個々のニーズに合わせた物件情報を、ユーザーへダイレクトに提案することができるのだ。ユーザーは自ら検索サイトで物件を探さなくても希望に合った物件情報を入手でき、クライアントはサイトに掲載していない物件も、個別に提案することで効率的な営業活動を行うことができる。この双方にメリットがある仕組みが「楽待」の名前の由来にもなっている。
ちなみに、「楽待」はモーニングスター株式会社ゴメス・コンサルティング事業部が2014年12月22日に発表した「投資用不動産情報サイトランキング」にて総合得点、および「サイトの使いやすさ」、「情報量とコンテンツ」、「便利な機能・サービス」の3カテゴリで1位を獲得している。