2月2日、三越伊勢丹ホールディングス が2015年3月期第3四半期決算を発表した。売上高は9,412億円(前年同期比△2.6%)、営業利益264億円(同△11.1%)、経常利益281億円(同△10.3%)、四半期純利益180億円(同△8.1%)となった。純利益は通期計画に対して第3四半期までで進捗率90.4%となったが、通期予想は据え置いている。

消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が個人消費を大きく押し下げたことが影響した。特に、主柱である、三越や伊勢丹を展開する「百貨店事業」が苦戦、このセグメントにおける売上高は8,662億円(同△1.3%)、営業利益は167億円(同△18.3%)となった。また、クイーンズ伊勢丹、クイーンズアイ、日本郵便の子会社と物販サービスを手掛ける「小売・専門店業」は売上高444億円(同△31.3%)、営業損失は1億円(前年同期は営業損失544百万円)と、営業赤字幅を縮小させたものの、黒字化には至らなかった。

同社では、伊勢丹新宿本店が平成27年春にグランドオープンを予定する。これに先駆け、同店では5階リビングフロアや6階ベビー子供フロアなど、各フロアでリモデルオープンが相次ぐ。三越日本橋本店でもファッション感度の高いシニア世代をターゲットとした「リ・スタイル レディ」 を本館4階婦人服フロアにオープン、三越銀座店では、増加する外国人旅行者に対するサービスの充実させる店作りに向けた取り組みを推進した。今後、首都圏以外でも、札幌・名古屋・福岡の 地方大都市の各店舗において、集中的な投資を行い各エリアでのシェアを拡大し、営業基盤のさらなる強化を図っていく予定だ。

(ZUU online)

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