JXホールディングス <5020> は2015年2月4日、2014年4-12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表した。これによると、売上高は8兆3,436億円となり、前年同期と比べて7.3%の減少、経常損益では1,715 億円の損失を計上した。一昨年は前年同期比2,559億円の黒字だったが、今回は原油価格の下落に伴う在庫評価損で赤字に転じた。
セグメント別でみると、エネルギー関連の売上高は同9.4%減の7兆751億円、経常損益は2,949 億円の損失、石油・天然ガス開発関連は同9.8%増の1,615 億円だったが、経常利益は550 億円と、同32.4%の減少を記録した。操業費の増加が利益を圧迫した。
また金属事業関連は同9.8%増の8,420 億円、経常利益は前年同期比6.5%増の385 億円だった。その他でみると、前年同期比2.3%減の3,240 億円、経常利益は同14.5%増の262 億円だった。このうち建設事業は、公共工事が堅調に推移し、民間設備投資も回復基調がみられたものの、労務費や原材料価格の上昇が利益を圧迫した。同社は技術を生かした受注増やスファルト合材などの製品販売の強化をねらうと同時に、コスト削減・業務効率化で収益アップを目指す方針。
また、これに伴い2015年3月期の連結業績予想を下方修正した。売上高は、原油価格の下落により、前回予想(2014年11月4日発表)比7.3%減の10兆8,700億円となる見通し。
原油価格の下落に伴う在庫影響の悪化等により、営業損益は前回予想比3,800億円減益の2,750億円の損失、経常損益は前回予想比3,900億円減益の2,100億円の損失となる見込みだ。
原油価格下落は一部企業に悪影響をもたらしている。丸紅 <8002> はこのほど、原油価格下落により、今年3月決算で1200億円の損失を計上する見通しを発表していた。
(ZUU online)
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