工作機械用NC(数値制御)装置世界首位のファナック <6954> は新たな工場の建設と本社地区にある研究所の拡張を行うことを発表した。新工場に約 1000 億円、研究所拡張に 300 億円、総額約 1300 億円の投資となる。

新工場については、同社は 、 2014 年9月2日に「みぶ羽生田産業団地」約 69 万㎡を取得することについて栃木県と基本合意し、 2014 年9月19日に第1期分約 37 万㎡を購入、ここに主力商品であるCNC、サーボモータ、サーボアンプ等の生産能力増強を目的とした工場の建設計画を検討していた。電子工場、サーボモータ工場、成形工場、 出荷センタのための建屋を 4 棟、延床面積は約 25 万㎡となる。竣工予定は 2016 年 4 月だ。

また、研究所については、建屋 4 棟、延床面積約 6 万㎡を拡張し、 2016 年 5 月に完成予定だ。評価を迅速且つ確実に行うための試験設備を導入し、研究開発における信頼性向上とスピードアップを推し進める。

株価もこの投資計画の発表に反応し、終値で前日比 740 円高い 22,390 円と上場来最高値を更新した。

1 月 28 日に発表された 2015 年 3 月期第三四半期決算では四半期純利益が 1494 億円(前年同期比 93.9 %増)となり、自己資本比率は 87.2 %だ。バランスシートに計上されている現金及び預金は 8087 億円にも及び、負債合計 1876 億円をはるかに上回る額だ。潤沢なキャッシュの使い道として新たな投資や株主還元などが期待されていた。

(ZUU online)

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