日本人がアメリカの不動産をみるべき視点は?

投資の内容はその投資家によって大きく異なる。ファンドに投資して、一年ごとにリターンが欲しいといったロングタームの規模の大きいリクエストもあれば、インカムゲインを期待しての小規模投資のリクエストもある。ロングタームのファンドに投資する場合は、多数のファンドに投資することによって投資先の多様化を図ることができるだろう。

もちろんラスベガスに来られない方でも現在の技術によって実際に写真やその場所が見られるし、またアメリカは市場に出ているすべての物件について、誰が所有していていくらで売却されたなど、すべての情報が公開されている。とてもシンプルに投資をすることができ、実際日本からの投資というのは近年増えてきている。


日本のマーケットについてはどう捉えているか?

少し聞いた話から察するに、東京はマンハッタンのような大都市だけれども、ペントハウスのようなハイエンドな物件があまりないのでは、と思っている。どこの不動産市場でも、このようなハイエンド物件へのニッチな層からの需要はあるのに、その人たちへの供給が東京にはないのではと感じた。私が東京で不動産投資を行うとしたら、この領域に投資をするだろう。


元々不動産投資を始めたきっかけは?

もともとは機械・土木技師をやっていて、それが生来の取引好きと相まって、自然と不動産投資への道へと進んでいた。リーマンショックの影響で経済が停滞していたということが、逆に私にとっては良いチャンスだった。経済が停滞する中、多くの人とは違う角度から事態を観察し、逆にその現状を利用することができた。