FXは特定の通貨ペアの価値が上がるか下がるかを想定してポジションを作っていく投資である。したがって投資方法は簡単だ。しかしある方向を想定してポジションを作ってみると、その方向が正しくないことに、エキスパートのみならず初心者でも気がつくことが多い。こうして投資にミスがおきたとき対応が大きく異なる。
ポジションのミスを直ちに損きりするのがFXのプロ
FXが専業の人たちはおおむね薄い利益を積み重ねて取引しているが、場合によってはエントリーを間違えることもある。そんなときは即時に損切りをしている。早い人なら5PIPS程度の動きの中でも躊躇することなく判断をして正しい方向に入りなおすのである。
片や初心者が同様の状況になったときにやりがちなミスが、マイナスを取り返したいがために相場が戻ってきてくれ、損失を免れる同値撤退を期待してしまうことだ。ポジションがもとに戻るまで放置したり、含み損を抱えて他の適切な投資タイミングに証拠金を利用できない状況は、証拠金をいかに自由に保ち、ここ一番というときに投資できるよう準備をしておくという理想の投資スタイルからすれば、大きな損失につながる。こうしたやり方の違いが、大きな結果の差となって現れることになる。
損切りばかりで証拠金を減らすのも初心者
「躊躇なく損切りをするのはいいが、損切り貧乏になってしまう」という声をよく聞く。確かに無闇に損切りすれば証拠金がどんどん少なくなっていくのは当然のことである。それではプロは一体どのように対応しているだろうか。それはエントリータイミングを十分に見極める点にある。そもそものミスエントリーをできるだけ減らすよう、細心の注意をはらっているからこそミスの数も減るというわけだ。
ところが初心者の場合は、なんとなくのレベル感から逆張りをして串刺しになってしまったり、最高値なのに買い向かって損失をだしてしまったりと間違った方向に売買する回数が多くなるのが特徴だ。まずは無駄な売買を減らすところからはじめなくては、せっせと損切りだけしても意味はない。
FXで儲けられない人には、損切りタイミングは遅く含み損が大きくなりがちで、逆に儲かるタイミングでの利益確定は限りなく早いという共通の特徴がある。損は最後まで確定させたくないという人間の共通心理が働いているためで、きわめて人間的といえばそれまでだが、短期間で相場から姿を消すタイプの典型とも言える。
FXで利益を上げるならば、まずは証拠金を無闇に減らさないことだ。そのためにはエントリータイミングをとにかく熟考すること、それでもだめならすぐに損切りをかける流れを、常に売買の中で大事にすることだ。(ZUU online 編集部)
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