クラウドファンディング
(写真=Thinkstock/Getty Images)


クラウドファンディング2つのタイプ

「クラウドファンディング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「 NPO がプロジェクトの資金を集めたり、 IT ガジェットなんかの開発費用をネットを通じて集めたりする “ あれ ” でしょ」と言う方も多いかもしれない。その理解は決して間違いではないが、実はこれはクラウドファンディングのほんの一部にすぎない。

クラウドファンディングは、出資者に対する金銭的なリターンの有無により、「非投資型」「投資型」の2つに大きく分けられる。上で挙げた「 NPO のプロジェクトの資金調達や、 IT ガジェットなんかの開発費用集め」のは、一般的には、金銭的なリターンはないため、非投資型に該当する。

一方、投資型では、出資者が金銭的なリターンを得ることを前提にしている。さらに投資型は、「融資型」「ファンド型」「株式型」の 3 つのタイプに分けられるが、今回は「融資型」について述べたい。


融資型クラウドファンディング投資の魅力とは

融資型クラウドファンディングとは、一言で言うと「お金を借りたい個人や企業などに対して投資家がサービス会社を通じて貸し出すことのできるサービス」である。投資家はリターンとして金利が得られる。基本的に利率は事前に決まっており、借り手が返済不能にならない限りその利率分の金利が支払われる。「ソーシャルレンディング」とも呼ばれる。

この融資型クラウドファンディングは、海外ではすでに大きな資金調達の方法となっている。 2013 年度には世界の融資型の資金調達額は 21.2 憶ドルに達した。また、世界最大の融資型クラウドファンディングサービスであるアメリカの LendingClub が 2014 年 12 月 10 日に上場を果たし、時価総額 54 億ドルをつけたのはご存知の方も多いだろう。

日本では、現在「 maneo (マネオ)」「 AQUSH (アクシュ)」「 SBI ソーシャルレンディング」「クラウドバンク」の 4 社がこの融資型クラウドファンディングサービスを手がけており、いずれも投資家に対して比較的高い金利を提供している。例えば maneo で募集されている案件の利回りは年利 5 ~ 7 %が中心で、中には 10 %のものもある。

ちなみに、筆者はこれら 4 社全てでクラウドファンディング投資を行っており、 2011 年~ 2014 年の年平均利回り実績は、 4 社トータルで 7.4 %であった。また、この融資型には仕組み上「貸倒れ」のリスクがあるが、筆者が被った貸倒れによる損失率は、この 4 年間で 0.01 %以下であった(金額ベース)。

さらに、この融資型クラウドファンディングには、「少額( 1 ~ 5 万円程度)から始められる」「貸出を実行した後は経済動向の影響をあまり受けない」「毎月金利収入が得られる」「時間がかからず、特別な知識も不要」というメリットもある。

融資型クラウドファンディングは、不動産投資などと同じでインカムゲインを得ることのできる投資である。株式投資や FX といったキャピタルゲイン型の投資商品もよいが、安定的な収益を得たいという方はポートフォリオの一部にこの融資型クラウドファンディングを組み込んでみてはいかがだろうか。

サービス会社

サービス名

サービス内容

サービス開始時期

貸出金額(累計)(※)

maneo 株式会社

maneo

ビジネス向けローン

2008 年 10 月

211 億円

株式会社エクスチェンジコーポレーション

AQUSH

個人向けローン・米レンディングクラブへの投資・不動産担保ローン

2009 年 12 月

14 億円

SBI ソーシャルレンディング株式会社

SBI ソーシャルレンディング

証券担保ローン・不動産担保ローン・オーダーメイド型ローン

2011 年 3 月

42 億円

日本クラウド証券株式会社

クラウドバンク

国内外のビジネス向けローン

2013 年 12 月

14 億円

表:国内の融資型クラウドファンディングサービス

中田健介 サラリーマン投資家・投資ブロガー

IT 系企業に勤務する傍ら、 2010 年から「融資型クラウドファンディング」での資産運用を開始し、現在まで年平均 7 %以上の利益を上げる。「低金利時代の投資家にとって、融資型クラウドファンディングは最も優れたインカムゲイン投資である」と強く感じ、ブログ「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」を開設。 2015 年 3 月 10 日に著書「年利 7 %! 今こそ『金利』で資産を殖やしなさい!~日本初! 融資型クラウドファンディング投資の解説書」を出版。

(ZUU online)

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