ミドリムシを活用したベンチャー事業として知られているユーグレナ <2931> は3月25日、同社のミドリムシ製品の販売を手掛けるユーキとアート・コーポレーション(アート)を株式交換により取得すると発表した。ユーグレナの販売を手掛ける両社を子会社化することで、販売網の強化と販売ノウハウの獲得が図られる格好だ。
今回、ユーグレナが取得するユーキとアートの2社は、「ミドリムシのちから」とのブランドでのユーグレナ機能性食品・化粧品等の卸売事業やエステ事業を展開。ユーキがユーグレナ商品のOEM生産を、アートが全国の美容院や歯科医などの販売店舗に供給していた。
2013年5月のユーグレナによる中期経営計画の公表以降、広告宣伝や販売促進活動に取り組む一方で、OEM先をグループに取り込む垂直統合をめざすM&Aが検討されてきた。OEM先の1社であったユーキと販売を担当していたアートを子会社化することで、販売力の強化を図る。
発表によれば、「ユーキとアートは全国1万3000店舗以上の販売店網を形成する大口OEM取引先の1社であり、両者が当社グループ入りする事で、販売網および販売ノウハウを取り込むとともに、物流・システムの統合等によるコスト削減が可能になる」ことから、ユーグレナは今回の子会社化を実施した。
また、同社は、「ユーキおよびアートとしても、グループの一員となることで、ブランド力や商品開発力を活用し、販売力の更なる強化を図ることが可能だ」としている。(ZUU online 編集部)
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