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(写真=大川佑)

経営権を巡って創業者である父の大塚勝久会長と、娘の久美子社長が対立していた大塚家具 <8186> は3月27日、株主総会を東京都内で開催し、現社長である久美子氏の勝利という形で、決着した。2009年の勝久氏の社長退任と久美子氏の社長就任に端を発した「お家騒動」は、娘の勝利でひとまず終結した格好だ。

今回の株主総会で主な議題に上がったのは、かねてより報道も加熱していた創業者一家の父娘で経営方針と経営権を巡る確執だ。勝久氏の会長就任後に社長に就任した久美子氏の経営方針に、創業者で父親の勝久氏が反対。株主総会で、勝久会長と久美子社長の双方が、取締役解任提案を提出し、プロクシーファイトが展開されるなど、混乱が増していた。

一部報道機関の速報によれば、株主総会の大塚家具株主総会、久美子氏の勝利を報じた。一時は娘・久美子氏の劣勢も伝えられていたものの、跳ね返して勝利を獲得した様子だ。

同社への株主総会への関心も高かったためか、株価も投票結果の公表と同時に大きく変動。一時は約100円程度一気に下落するなど下げに大きく振れると思われたが、すぐに公表前の水準まで株価も回復した。

大塚家具のお家騒動時に社長を務めていた久美子社長は株主総会で 謝意を表明する一方で、勝久会長も「私の不徳の致すところ。深く心からおわびする」としていた。

株主への配当方針でも双方が対立しており、社長側は「2015年3月期から3年間にわたって前期比倍増の80円」とする一方で、会長側は同期間中に3倍の120円への増配を主張していた。

(ZUU online 編集部)

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