2011年にスティーブ・ジョブスの後を引き継ぎアップル の社長となったティム・クック。アップルの業績を過去最高にするなどビジネス面の話題もさることながら、同性愛者としてのカミングアウトでプライベート面でも世間を驚かせていた。今度は自己の財産7億8500万ドル(推定940億円)を寄付すると米フォーチュン誌のインタビューに答え、再度世間を驚かせた。

現在同氏が保有する財産は、アップル株の1億2000万ドル(約143億円)と制限付株式の6億6500万ドル(約791億円)とフォーチュン誌は試算している。この財産について、同氏が溺愛している10歳の甥の教育費の負担が終わった後に慈善団体へ寄付するとしている。

この行為について、英ガーディアンなどの欧米メディアは、最近の億万長者の慈善事業に関する動きのひとつだと報じている。米資産家のウォーレン・バフェットや米マイクロソフト のビル・ゲイツが2010年に始めた活動「Giving Pledge」では、億万長者に資産の最低50%を寄付しようと呼びかけている。それに賛同した中には、テスラのイーロン・マスク、Facebook のマーク・ザッカーバーグなども含まれている。

同氏の寄付は既に HIV・エイズの予防や、気候変動、人権運動等の慈善団体への寄付が静かに始まっており、今後はシステム的に慈善事業が拡大できるように検討するとのことだ。

アップルの株価は現在約127ドルで、企業価値は7330億ドル(約87兆円)。であり、投資家の予想では、近い将来、世界で初めての1兆ドル(約119兆円)企業に到達すると予想している。(ZUU online 編集部)

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