6.ローレン・パウエル・ジョブズ (アメリカ) 195億ドル
アップル創設者の故スティーブジョブズの妻。ヒラリー・クリントンの最大の資金支援者としても知られるほか、非合法に国内に居住する移民とその子供に米国籍を付与するための活動「ドリームアクト」、また米国に1,000万人以上いるとされる国籍を持たない子供たちにも高等教育を受けるチャンスを与えるための活動「カレッジトラック」と呼ばれるボランティア活動に従事している。
資産面においては、ウォルト・ディズニー・カンパニーの株7.7%を保有し、個人投資家としては筆頭株主である。
7.アン・コックス・チェンバース (アメリカ) 170億ドル
年間売上高170億ドルを誇る巨大メディア会社、コックス・エンタープライズ創業者ジェイムズ・コックスの娘。単に父親から遺産を相続しただけでなく、女性の社会的な活躍がほとんど見られなかった時代から、自らCEOとして長年会社経営に従事し、アメリカ最大のメディア会社へと成長させた。95歳となった今でも、会長として取締役会には参加している。チェンバースは、ジミー・カーター大統領政権の頃にベルギー大使を務めたこともある経歴の持ち主だ。
8.スザンネ・クラッテン (ドイツ) 168億ドル
ドイツ大手自動車メーカーBMWの株式12.6%を他界した父から相続。同社役員会のメンバーでもある弟シュテファン・クヴァントと母親のヨハンナ保有分を合わせて、一家で同社の株式を約50%保有している。
9.ヨハンナ・クヴァント(ドイツ)139億ドル
スザンネ・クラッテンの母親であり、倒産の危機にあったBMWを救済した、故ヘルベルト・クヴァントの妻でもある。実業家だったヘルベルトの秘書を長年務めた後、彼の3人目の妻となった。ヨハンナは、今も17%ほどのBMW株式を所有している。
10.アイリス・フォントボナ(チリ)135億ドル
鉱業や飲料事業などで財を築いた夫が、癌を患って2005年に他界。3人の息子とともにビジネスを引き継ぎ、銀行業や飲料などの製造事業、エネルギー、輸送、そして港湾サービスに至るまで多種多様な事業を手がけるキニェンコ社の株式の大部分を家族で保有するほか、クロアチアのリゾートホテルも所有している。
トップ10に名を連ねた女性たちは、代々続く家族経営ビジネスの後継者として資産を増やしたり、またビジネスを成功させた夫が他界後に未亡人となって資産を引き継いでランク入りした例が目立つ。ウォルマート、ロレアル、BMWといった名だたる企業の関係者が並ぶ結果となった。(ZUU online 編集部)