病気になる前からリスクを考慮して予防する取り組みへの注目度が、以前よりはるかに高くなっている。予防医療という分野も確立して専門のクリニックも増えつつある。病気を防ぐことにお金を惜しまない人が多くなった。

ヘルスケアは、医療だけでなく介護や福祉などを含む一大産業として熱い視線が注がれている。市場規模は拡大の一途をたどっており、2011年度は4兆円規模であった「健康寿命延伸産業」の市場規模は2020年には10兆円産業に成長すると見込まれる、有望な成長産業だ。この注目すべき市場で成長を続ける注目の7銘柄をピックアップしてみた。


ヘルスケア関連銘柄の本命、製薬会社2社



健康補助食品や医薬品など、ヘルスケア市場で常に大きな存在感を有するのが製薬会社だ。中でも社内にヘルスケアカンパニーという専門の部門を設けて本格的な市場参入を果たしている武田薬品工業 <4502> 、高齢者向けのヘルスケアサービスの展開を予定しているエーザイ <4523> 、いずれもヘルスケア関連事業の存在が底堅い株価上昇に貢献している。


拡大を続ける介護、福祉サービス市場から3銘柄



介護や福祉などの産業もヘルスケア市場に含まれる有力な分野のひとつだ。急速に進む高齢化に伴って安定的な成長を見せており、人口構造の変化という必然的な追い風もあって株価にも力強さが見られる。関西に地盤を持ち、首都圏への進出を果たして着実に事業を拡大しているチャーム・ケア・コーポレーション <6062> は、REITによる資金調達を利用して、固定費を抑えながら老人ホームを運営するユニークなビジネスモデルを展開。高い収益性が魅力だ。

同様に神奈川県を地盤に在宅介護やデイサービス事業が好調のツクイ <2398> 、老人ホームだけでなく医療機器事業や調剤薬局まで展開しているシップヘルスケアホールディングス <3360> にも注目したい。


毎年訪れるインフルエンザ関連銘柄2社

冬になると恒例のように話題にあがるインフルエンザ。毎年のように市場が形成されるため製薬会社などにとっては魅力的な市場に見えるはずだ。特にインフルエンザに関してはユニークな技術を持つ他業種の企業やベンチャー企業なども活躍しているので、そこから2社をピックアップしてみた。

感染予防マスクに欠かせないのが抗インフルエンザ繊維だ。50回の洗濯をしても99.9%以上のウィルスをシャットアウトするフルテクトという繊維を開発したシキボウ <3109> は、その技術力が株式市場でも高く評価されている。

今すぐ製品化されるというメドは立っていないものの、万能インフルエンザワクチンという夢のような新薬を開発しているのが日油 <4403> だ。数年以内には製品化されると見込まれており、大きなビジネスチャンスを目前に控える有望銘柄だ。(ZUU online 編集部)

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