花王 <4452> は4月23日、2015年12月期1Q(1-3月)連結決算を発表。売上高は前年同期比3.6%減の3287億円、営業利益は40.9%減の234億円だった。前期まで最高益、連続増配を更新してきた花王だが、今期1Qは前年同期に消費税引き上げ前の駆け込み需要があったため、カウンセリング化粧品や洗剤など国内コンシューマ―プロダクツ事業で約11%減収となり、営業利益も低下した。

消費税率引上げ前の2013年1Qと比べると、売上高は13.7%増だった。

アジアの売り上げは好調で、為替による影響を除いても、コンシューマープロダクツ事業で前年同期比23%増となった。

同事業での米州売り上げは15.3%増、欧州売り上げ2.3%増であるが、為替の影響を除くと、それぞれ実質0.8%増、1.5%増にとどまる。今期は欧州での消費の落ち込みや海外景気の下振れを懸念しているが、同社の戦略として、グローバル展開を強化し、海外売上比率を5割まで引き上げる戦略をすすめる。

ケミカル事業の売り上げは需要の低下で、前年同期に比べ実質6.2%減少した。

中間期・通期業績と年間配当金の予想に変更はない。今期の増配原資のためフリーキャッシュフローを確保しつつ、設備投資の拡大と技術面でのM&Aも進めていく。国内のインバウンド消費効果をねらいつつ、「よきモノづくり」を進め、高付加価値化による持続的な「利益ある成長」を目指すとしている。(ZUU online 編集部)

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