MFクラウドエキスポ
(写真=ZUU online 編集部)

クラウド会計サービスを提供するマネーフォワードは4月23日、クラウドビジネス・サービスで先進的な取り組みを行う各社が集まるイベント「MFクラウド Expo 2015」を開催した。クラウド技術を生かした社会、ビジネスや最新の技術の活用法から働き方まで、さまざまな場面においてクラウド技術を生かす可能性について活発な議論が行われた。

同エキスポは、マネーフォワードが今回初めて開催するクラウド技術関連のイベントで、KDDI <9433> やセゾンカード <8253>、セールスフォースが協賛。参画企業には、リクルート <6098> や Sansan、チャットワーク、ビズリーチ、ブイキューブ <3681> 、ラクスル、ランサーズ、GMOインターネット <9449> らが名を連ねた。

同エキスポは、「クラウド」を生かしたビジネスについてさまざまな側面から最新の状況を紹介した。インターネットを通じて遠隔地にあるコンピュータで処理を行ったり、遠隔地で運用されるコンピュータ処理を利用する、インターネットを「雲(クラウド)」に見立て、雲の向こう側のコンピュータを使用するサービスであるクラウド・コンピューティングのサービスが登場。

ほかにも、インターネットの向こう側にいる「群衆(クラウド)」の力を借りる仕組みを利用するクラウド・サービスの提供社も集まり、足元の状況について講演や議論が展開された。

マネーフォワードの辻庸介社長は開会にあたっての会見で「今回は堀江貴史さんと大前研一さんの有料でも聞けないような方々の話しを聞いていただきたい。堀江さんは進みすぎているくらいの、イノベーティブな方々。マネーフォワードとしても初めてのイベントで、ビジネスに役立つものを一つでも持って帰っかてもらえるようなイベントにしてもらいたい」と意気込みを語った。

マネーフォワード_辻 (写真=ZUU online 編集部)

当日のイベントで語られたクラウド技術を生かせる一つの分野が、働き方の改善だ。テレワークやリモートワークと呼ばれる、オフィスから離れて働くスタイルの実現にも、ネットサービスを活かす動きがあり、「MFクラウド Expo 2015」でも、「クラウドが実現する新しいワークスタイル」と題して、パネル討論が開催された。

同パネルディスカッションには、社内にある名刺情報をオンラインで管理するサービスを提供するSansan の角川素久取締役らが登壇。自身をCWO(チーフワークスタイルオフィサー)と呼び、自社で実際にテレワークを取り入れるなどユニークな取り組みを進めている。

Sansan_角川 (写真=ZUU online 編集部)

ほかにも、同パネル討論には、ネット会議システムの開発販売を推進しながら、ロボット事業への投資を進めるブイキューブの間下直晃代表取締役社長兼CEOも参加し、ネットを通じて仕事を進める自身のワークスタイルを紹介した。

ブイキューブ_間下社長 (写真=ZUU online 編集部)

同氏は討論の中で、複数の国にまたがりながら経営を行うスタイルを紹介。「シンガポールにいる場合は、朝に自宅で日本などの会議をして、昼ごろに出社。シンガポールにいないとできないことをやる。夕方に家に帰り、息子とプールに行ったり、ご飯を食べたりする。夜間帯には実務的、事務的な仕事をするようにしている。ふつうであればこんなことはまずできない」などと間下社長が指摘。従来の働き方の課題が浮き彫りになった格好だ。(ZUU online 編集部)

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