すき家
(写真=大川佑)

牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングス <7550> は5月12日、2015年3月期の決算を発表した。最終損益は111億円の赤字(前期は11億円の黒字)となった。人手不足によるすき家での一時的な営業休止や牛肉価格の上昇に加え、特別損失の計上が影響した。

売上高は前期比9.3%増の5118億円、営業利益は69.3%減の24億円、経常利益は63.9%減の28億円だった。

外食事業の売上高は4583億円で前期比5.6%増となったが、営業利益は62.1%減の35億円にとどまった。ファミリーレストラン「ココス」などレストラン事業では売上高が前年を上回ったが、「すき家」「なか卯」の牛丼カテゴリーでは売上高が3.6%減の1735億円となった。

すき家では、1人体制で深夜営業をする「ワンオペ」問題でパート・アルバイト従業員が辞めてしまい一部店舗で一時休業に追い込まれる事態が発生。複数人員による店舗運営に切り替えた。人件費などを含む販売費・一般管理費は前期よりも上昇しており、人件費が増加したことが減益に影響したとみられる。

さらに子会社のレストラン売却による特別損失126億円を計上したことも最終赤字に影響した。

16年3月期については、通期の純損益で33億円の黒字を見込む。売上高は前期比6.8%増の5467億円、営業利益は389%増の122億円の見通しとした。(ZUU online 編集部)

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