カシオ時計
(写真=HPより)

カシオ計算機 <6952> が5月12日、2015年3月期の決算を公表した。 時計部門の好調が継続した結果、売上高は微増だったものの、営業利益・経常利益とも増益となり好調な決算だった。

売上高は3383億円(前年比5.2%増)、営業利益は367億円(38.3%増)、当期純利益は264億円(65.1%増)となり、一株当たりの当期純利益(EPS)は100円8銭で過去最高を記録した。

セグメント別でみると、G=SHOCKを始めとする時計事業を含むコンシューマ部門が牽引した。同部門の売上高は2871億円で全体の85%を占めている。特に営業利益では、同部門が471億円の利益を出している一方で、他部門は調整額を含め104億円の赤字となっている状況で、長年の課題である時計以外の事業貢献については、達成できていないことがうかがえる。

今回の決算と同時に代表取締役の異動も発表された。1988年以来社長を務め、毎年のように世代交代が噂されていた現社長の樫尾和雄氏が、ついに27年目の今年6月をもって代表権のある会長に退き、代わりに同氏の長男である現専務の樫尾和宏氏が新社長に就任する予定だ。

社長交代で心機一転し、16年度の業績も増収増益を狙う。16年3月期の通期売上高は3700億円(前年比9.3%増)の見通し。営業利益は500億円(同35.9%増)と利益面で30%以上のアップを見込む。時計以外の部門における新社長の手腕が期待される。(ZUU online 編集部)

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