日本再上陸にあたり、「牛角」などを展開するアスラポート・ダイニングとフランチャイズ契約を締結。海外ではショッピングモールなどに積極的に進出しており、今後の店舗拡大なども予想される。
一方、16年に東京でのオープンが予定されている「シェイク・シャック」は、ニューヨーク発のハンバーガーブランド。日本ではサザビーリーグが独占契約を締結し、20年までに10店舗の展開を予定している。新鋭のンバーガーショップとして知られる「シェイク・シャック」は、2004年にニューヨークのマディソン・スクエア公園に第一号店をオープンし、厳選した食材や調理法によるハンバーガーが人気で、現在までに9ヵ国64店舗で展開。日本ではハンバーガー、ホットドックやフローズンカスタード(アイスクリーム)が提供される予定で、価格は未定だがこだわった店舗作りも有名で、やや高級路線のハンバーガーチェーンになることが予想される。
今回取り上げた2チェーンは店舗の特徴やターゲット層が若干異なるが、いずれもオープン前から話題となり、関心の高さが伺える。
—なぜ今出店ラッシュなのか?
新たなチェーンの「上陸」が相次ぐ背景には、食の多様化や新しい外食店に対する期待感などが強まっていることにあるだろう。「タコベル」が以前日本での展開がうまくいかなかった理由として、「ファーストフードはハンバーガーが中心で、タコスはなじみが薄かった」(業界関係者)との声もある。
メキシコ料理は日本ではあまり一般的ではなかったが、メキシコの隣国であり、多くのヒスパニック系移民を抱えるアメリカでは、メキシコ料理は広く普及している。また、メキシコの伝統料理は、2010年に世界無形遺産に認定されるなど注目を集めている。