富士フイルムホールディングス <4901> 傘下の富士フイルムは5月 19 日、オフセット印刷関連材料の価格を 9 月1日から改定すると発表した。刷版材料と製版・刷版材料製品用処理薬品で 15-20% の値上げとなる。

値上げの主な理由は、円安やアルミなどの原材料価格が高騰したためだが、もうひとつの理由として、アナログ材料製品がデジタル化の影響で需要が減少しコスト高になったことも影響している。

発表資料によると、生産効率化や経費削減など企業努力でコストアップを吸収しようと努めたが、アップ幅が企業努力の範囲を超える状況にあり、今回の値上げに踏み切ったという。

この値上げにより、採算改善が見込まれるという予測から富士フイルムホールディングスの株価は19日 15 時時点で前日比 8 円アップの 4673 円となった。

同社は 4 月 30 日に発表した15年3月期の通期決算で、連結売上高 2 兆 4926 億円(前年比 2.2% 増)、営業利益 1724 億円(同 22.4% 増)と増収増益の好業績を公表していた。引き続き 15 年度も増収増益を予想しており、売上高 2 兆 5800 億円(同 3.5% 増)、営業利益 1900 億円(同 10.2% 増)としている。 (ZUU online 編集部)

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