OA機器、通信回線、保険商品の卸売などを行う光通信 <9435> は5月20日、2015年3月期の決算を発表した。売上高や営業益が前年からほぼ横ばいで推移するなど、同社の落ち着いた最近の経営成績となっていることが示された。かつて、同社の携帯電話の架空契約が問題視され、社会的な注目を集めたが、昨今では落ち着いている模様だ。

発表によれば、同社の15年3月期の売上高は5829億900万となり、前年同期比で0.5%の微減。営業利益についても、320億8400万円となり、前年同期比で1%の増加という結果に落ち着いた。他方で、経常利益は365億5100万円と8%の減少となり、純利益についても207億6300万円と、前年同期比で約30%のマイナスという結果となり、利益の縮小が若干、目にとまるものの、売上高や営業利益などビジネス面では落ち着いている様子を示す格好となった。

同決算について光通信は「従来のビジネスの販売代理店モデルに加えて、自社開発商材やMVNOサービス、契約後の継続収益の一部を受け取るレベニューシェア型の商品・サービスの獲得が順調に推移し、獲得件数が対前年比でも大幅に伸長。将来の安定した収益源となるストック利益を積み増した」とした。

さらに、同社は、新規事業として、リアル店舗を運営する中小企業向けに、各業種に特化したITソリューションサービスの提案を行う業種別・ITソリューション事業を立ち上げ。同サービスの契約店舗数が順調に推移しことと併せて、ウォーターサーバーや保険などの生活に関連するサービスも拡大しているとのことだ。

また、来期の見通しについて同社が「売上高5700億円、営業利益360億円、経常利益370億円、純利益200億円を見込んでいる」としている。(ZUU online 編集部)

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