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(写真=Thinkstock/GettyImages)


減益予想が一転して二桁の大幅増益となった銘柄は

日本経済新聞の集計によると2015年3月期は6%の経常増益となりました。第3四半期時点での通期見通しは2%台半ばの増益見通しだったことから終わってみれば上振れて着地したことになります。したがって予想を上回った銘柄も少なくないとみられますが、今回はそうしたなかから減益予想が一転して二桁の大幅増益で着地した銘柄をピックアップしてみました。

そのなかでも二桁の減益予想が二桁の増益となったのが日東富士製粉 <2003> やTYK <5363> 、日産車体 <7222> 、ミツバ <7280> 、東都水産 <8038> 、大分銀行 <8392> 、沖縄電力 <9511> で、TYKは3割を超す大幅減益だったもののが二桁の増益となったほか、ミツバは1割余りの減益予想が2割を超す大幅増益となっています。また、テルモ <4543> は1割の増益となったことで最高益を更新しています。

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決算メモ

■三菱UFJフィナンシャルグループ <8306> 中計の目標にEPSが採用された意味は

5月13日に決算を発表した三井住友フィナンシャルグループが19日に投資家向けの説明会を開催三菱UFJフィナンシャルグループは5月15日に決算を発表すると同時に2015年度から3年間を計画期間とする中期経営計画を発表しました。そのなかで財務目標として設定されたのが1株当たり利益(EPS)とROE、経費率、普通株式等Tier1比率で、その内容は下記の通りです。

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このなかで特に注目されるのが今回、新たに採用された1株当たり利益(EPS)の成長目標で、当期利益などの利益項目でなく、敢てEPSを成長目標に掲げたところに大きな意味がありそうです。

なぜならばEPSは当期利益を発行済み株式数で除した値であることから、分母の発行済み株式数を調整することでの操作がある程度可能で、仮に利益が思うように伸びない場合でも発行済み株式数を減らすことで数値を高めることができるためです。

三菱UFJフィナンシャルグループは昨年11月の中間決算時に続き、今回の本決算でも自社株買いを発表しましたが、中計の財務目標に利益項目でなくEPSを入れることで柔軟な資本政策を今後も続けていく会社の考えを示したとみることができます。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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