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米国REITの概況

スティーブ・ビューラー氏は、米国市場の概況、商業用不動産の状況や今後の見通しについて語った。

米国REITは、REIT段階では、2015年2月末時点で、米国の上場REITは180銘柄、時価総額は約8,900億米ドル(約106兆円)にのぼっている。また、米国REITは、米国の商業用不動産の10%程度を保有している。

金利上昇局面でREITのパフォーマンスは下がるのは本当か?

米国REITのパフォーマンスは、 過去1年・3年・5年・10年・20年のそれぞれのスパンを見ても、米国株式(大型・小型)、米国ハイ・イールド債券、金、日本株式と比較して堅調であるとのことだ。

2013年から2015年第1四半期の米国REITと米国株式の比較を行った。2013年は、米国株式の方が米国REITよりも高いパフォーマンスあげた。これに関しては、米国株の力強い上昇や、米国の量的緩和縮小と長期金利上昇への懸念、高水準のREIT株式発行による供給増加を理由にあげた。

2014年は、米国REITのパフォーマンスが優位となった。その要因としては、米国株式市場の減速や、米国長期金利上昇への懸念後退、REITの株式発行減少などをあげた。

2015年第1四半期は、米国REITのパフォーマンスが優位となった。その要因としては、2014年同様に、米国株式市場の減速や、米国長期金利上昇への懸念後退、REITの株式発行減少などをあげた。