6月4日、住友ゴム工業 <5110> は、米タイヤ大手グッドイヤーとの提携解消を発表した。
住友ゴムとグッドイヤーは1999年6月に提携を開始。同年9月より北米・欧州・日本での合弁事業を開始していた。これまでに複数の合弁会社を設立し、株式の相互持ち合いなどを推進していた。
だが、2014年1月にグッドイヤーから提携解消に関する国際商業会議所への仲裁申し立てがあり、協議の結果、提携解消について合意した。
提携解消にあたり、北米タイヤ製造販売会社および日本国内の新車向けタイヤ販売会社「ダンロップグッドイヤータイヤ」は住友ゴムの100%子会社とする。一方、欧州タイヤ製造販売会社および「日本グッドイヤー」はグッドイヤーの100%子会社とする。また、共同購買および共同技術開発の合弁会社は解散する。
「ダンロップ」の商標については、日本国内、北米の日系自動車メーカー向け、ロシア、中近東およびアフリカ諸国等の33カ国に関する使用権は住友ゴムが引き継ぐ。グッドイヤーが引き継ぐのは欧州と北米地域での非日系自動車メーカー向けおよび市販タイヤに関する使用権だ。
株式の持ち合いも解消するほか、住友ゴムはグッドイヤーより約2億7100万米ドル(約325億円)を受け取ることとなる。また既存債務の返済として、グッドイヤー社は住友ゴムに対し提携解消の効力発生日以降3年以内に、総額約5500万米ドル(約66億円)を支払う。
提携解消にあたり活動範囲が広くなった住友ゴムは、今後欧米でも開発や製造を推し進める予定だ。ダンロップ、ファルケンの両ブランドでグローバル展開を加速させる。(ZUU online 編集部)
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