5月9日、カナダ最大の公的基金「カナダ公的年金基金投資委員会(CPPIB)」は、米GEキャピタルが手がけるプライベートエクイティ(PE)への融資事業を120億ドル(約1.5兆円)で買収することで合意した。

この融資事業はPE業界を通じて企業へLBOなどの資金を融資する「スポンサーファイナンス事業」。GEキャピタルの子会社アンタレスは、米国において同融資事業を手がける主要企業の一つで、過去5年間で1200億ドルの資金を融資している。

米国では事業規模が大きく、破綻すると金融システムにリスクを与えうる金融機関に対する規制が強化されており、同規制の影響を受けたGE(ゼネラル・エレクトリック)は4月に、金融部門の大半を売却する方針を表明していた。同社の今回の事業売却はこれが背景とみられる。

CPPIBのマーク・ワイズマン会長は「この買収により、プラットフォームを通じて主要セクターへの投資を加速させるという、我々の戦略の正しさが実証されるだろう」とコメントしている。(ZUU online 編集部)

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